2010年10月8日金曜日

牛鬼

 牛鬼と言えば「宇和島牛鬼祭り」「牛鬼打線」・・・民俗学的な考察は分からないので控え、ただ魔除けの意味のみとしておきます。我が家にもン十年前の新築の折、友人の大村仁志氏に記念として頂いた頭があります。わざわざドリル持参で玄関に飾ってもらいました。向かって右の耳に宇和津彦神社のお札をつけています。


 ところがもう一つの牛鬼が存在していることが分かりました。四国88カ所「第82番札所根香寺」、ここの駐車場の上に牛鬼の青銅製の彫塑が・・・香川県から以下の説明がなされています。




山の中の寺・根香寺 根香寺は、急坂を登りつめた青峰山中腹、木立の中のお寺です。なぜ、このようなけわしい山の中に建てられたのでしょう。
 奈良時代の仏教は鎮護国家を目標としていましたが、平安時代になると仏教は、祈りやまじないが実現する不思議な力を得ようと、苦しい修業を重んじるようになりました。そのため、明るくはなやかな場所ではなく、人里離れた山の中にお寺を建て、山中を修業の場としたのです。(このような仏教のあり方を山岳仏教といいこのようなお寺を山岳寺院といいます。)
 お寺の境内に静かにたたずみ、自分の心をみつめてみましょう。また、ここは山の中です。目をとじ鳥の声、虫の声に耳をかたむけてみましょう。

根香寺の伝説”牛鬼” 今から400年くらい昔、このあたりに”牛鬼”と呼ばれる怪獣が住んでいて、人々を大変困らせていました。そこでこの地方を治めていた殿様は、山田蔵人高清という弓の名人に牛鬼の退治を命じました。高清は根香寺の本尊である千手観音にお願いして、そのおかげで牛鬼を見つけだし、みごと退治したそうです。
 そして怪獣の角を根香寺に奉納して、その菩提をとむらったと伝えられています。
                                                                昭和59年香川県